UdonLibrary 1.0.0
機械システム研究部 C++ ライブラリ
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一致する文字列を見つけられません
開発環境セットアップ

ライブラリの開発に直接関与しませんが、スムーズに開発できる環境を整える手順を記載します。

  • VSCode
  • Visual Studio
  • GitHub Copilot 導入

VSCode

ライブラリは VSCode で記述 -> ArduinoIDE でコンパイル, 書き込み の流れで開発します。VSCode は拡張機能をインストールすることで、コードの自動整形、スペルチェック、インテリセンスの機能を強化できます。

ライブラリを開く

通常 VSCode で本ライブラリを編集します。以下の写真の手順で VSCode でフォルダを開きます。

注釈

code コマンドで任意のディレクトリ、ファイルを開けます。以下のコマンドで本ライブラリを開くことができます。

code ~/Arduino/libraries/UdonLibrary/

開けるとこのようになります。左に表示されるエクスプローラーからファイルを開けるので、そこから編集していきます。

clang-format 拡張機能インストール

clang-format とはフォーマッタの一種で、コードを自動整形してくれるツールです。整形の設定を詳細に行えるので本ライブラリで採用しています。設定ファイルは UdonLibrary/.clang-format にあります。コンパイラ基盤 LLVM に付属しています。

  1. 以下コマンドで LLVM をインストールします。

    winget install LLVM
  2. 拡張機能をインストールします。Clang-Format
  3. 拡張機能の設定を開き、実行ファイルのパスを指定します。C:\Program Files\LLVM\bin\clang-format.exe

  4. 設定ができたら自動整形が機能するか、適当にファイルを作成してテストしてみましょう。デフォルトでは Alt + Shift + F で整形できます。

    // 整形前
    void loop(){
    int a = 100;
    double b = 100.0;
    }
    // 整形後
    void loop()
    {
    int a = 100;
    double b = 100.0;
    }

C/C++ 拡張機能インストール

この拡張機能はインテリセンスの機能を持ちます。定義先に移動したり、関数名などをホバーすることで記載されている doxygen コメントを表示させたりできます。

C/C++

定義先に移動するには、c_cpp_properties.json に本ライブラリのインクルードパスを指定する必要があります。

"${workspaceFolder}/src"

f12 で関数、クラス定義先へ移動できます。

↓ 関数、クラス名をホバーすることで、doxygen コメントが表示されます。

スペルチェッカー拡張機能インストール

英単語のスペルミスを検出してくれるツールです。ミスがある場合、修正の提案もしてくれます。スペルチェッカーが知らない単語は辞書に追加することで対応できます。

Code Spell Checker

↓ スペルミス検出の様子

↓ 修正の提案

Visual Studio

マイコンの機能に依存しないアルゴリズム系の開発の場合、デバッグのしやすい Visual Studio が便利です。最終的に完成したファイルをライブラリに追加し Arduino IDE でコンパイルできるか確認します。

ライブラリを開く

本ライブラリは Visual Studio で開くのに必要なソリューションファイル (*.sln) を持っていません。そのためライブラリごと開くことができません。

開発の流れ (1 から作成する場合)

  1. Visual Studio で新規プロジェクトを作成し、任意のアルゴリズム等を実装
  2. 実装したファイルを UdonLibrary/src 下にいい感じに分類して追加
  3. Arduino 等で動作確認

開発の流れ (既存のファイルを変更する場合)

  1. Visual Studio で新規プロジェクトを作成し、本ライブラリをインクルード
  2. インクルード先に移動し、既存のファイルを編集
  3. デバッグする
  4. Arduino 等で動作確認

clang-format

ツールタブからオプション選択しダイアログを開きます。以下の写真に示すように ClangFormat サポートの有効化にチェックを入れるだけ!

Ctrl + KCtrl + D で整形できます。

GitHub Copilot 導入

GitHub Copilot とは AI がソースコードを提案してくれる便利な開発支援ツールです。使用方法によりますが、このツールを導入すると開発速度が数倍アップします。

有料ですが、学生は申請を行うことで無料で使用できるので、申請することをお勧めします。なくても開発は可能です。GitHub Copilot は GitHub Student Developer Pack に付属している GitHub Global Campus に入ると使用できるようになります。GitHub Student Developer Pack は他にも有用な有料ツールを無料で使用できるようになる特権があるため、こちらに申請することをお勧めします。申請ページ

VSCode へのインストール手順

Visual Studio へのインストール手順

↓ GitHub Copilot による自動補完の様子 (灰色文字)